双曲線法とは?計算用のエクセルも共有

双曲線法とは?

双曲線法のことをなんとなく理解している方は双曲線法エクセルの項に飛んでしまってください。使用方法はすぐに理解できると思います。

・双曲線法とは?

双曲線法とは地盤沈下を予測するための計算方法のひとつです。

 理論によって求められた式ではなく、経験にもとづいた仮定から経験的に導かれたものです。

 どのような仮定かというと、地盤沈下の平均速度は双曲線的に減少するという仮定です。

双曲線法では調べたい地盤の最終沈下量目標沈下量に達するために必要な日数を知ることができます。

・双曲線法で沈下予測するためには何が必要?

双曲線法を使って地盤沈下を予測するには、あらかじめ調べたい地盤の約数か月間の地盤沈下の実測値が必要です。1か月でも可能ですか精度が下がります。

・使用する式

難しく見えますが簡単です。

それぞれの項は 地盤沈下量 = 初期沈下量 + 初期からの変化量

という意味です。

それぞれの記号を説明します。Stは時間tの時点での地盤沈下量、S0は初期とした時点での地盤沈下量、tが初期とした時点からの経過時間、α、βは実測値から求める定数です。

・双曲線法の手順

まずは以下のように予測したい地盤の実測値を用意します。

これらの実測値から先ほどの式のα、βを求めます。求めやすいように式を変形します。

この式で

と置くと、

となって、(x,y)をエクセルのグラフにプロットしていけば、傾きβと切片αが求まることが分かりますね。

・最終沈下量の求め方

最終沈下量はt→∞とすると

となって、求めたβを代入すれば、最終沈下量が求まります。

・目標沈下量に達するために必要な日数の求め方

まず、最終沈下量未満の値を目標値として設定します。

あとは最初の式に求めたα、β、初期沈下量、目標沈下量を代入して求めたtが目標沈下量に達するために必要な日数です。

・双曲線法の精度

軟弱地盤層の厚さが10m以下の場合高い精度を発揮します。

逆に10m以上ある場合は、二次圧密の割合が増えますので、logt法を使用したほうが精度が良いです。

双曲線法エクセル

双曲線法による地盤沈下の簡易的な計算エクセルを共有します。

使用方法は双曲線法の概要を理解してる方ならすぐわかると思います。

ダウンロードは以下から行ってください。

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